料理を通して、
人々に喜びや幸せを届けられること
それが料理人の醍醐味です。

いぶき東京店 料理長
鶴岡 直樹

思い出のミートソースパスタ

僕が小学4年生の頃、夏休みのある日、母が用事で外出することになりました。「何か食べたいものはある?」と尋ねられたので、いつも外食で食べているミートソースパスタが食べたいとお願いしました。

「じゃあ、一緒に作ってみようか?」と母は提案してくれたのです。最初は戸惑いましたが、大好きなパスタを自分で作れるなんて、ワクワク感が勝りました。
分量を間違えてしまったり、ソースを少し焦がしてしまうハプニングもありましたが、母が最後まで付き合ってくれたおかげで何とか完成することが出来ました。

できたてのパスタを食べた時の味は、格別でした。自分で作ったという達成感と、家族みんなで美味しく食べた喜びが、今でも忘れられません。あの日の経験から、料理を作ることは楽しく、他人を喜ばせることが出来ることを知り、料理人を夢見るようになりました。

料理人として
就職したときのエピソード

緊張した面持ちで初めて厨房に立った日のことは、今でも鮮明に覚えています。包丁の音、鍋を振る音、そして活気あふれる先輩たちの声が、厨房全体に響き渡っていました。

「こんなところで働けるなんて、夢みたいだ」

そう思ったのもつかの間、先輩から「玉ねぎみじん切り1kgを作ってほしい」と指示が飛んできました。包丁を持つ手が震えながらも、一生懸命玉ねぎと格闘したことを覚えています。

料理の基本である「味」に苦戦したのも良い思い出です。レシピ通りに調味料を入れても、なぜかプロの味が出せない。先輩に何度も味見をしてもらい、一つ一つ丁寧に教えてもらいました。
お客様が笑顔で「美味しい!」と言ってくれる時、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。

料理を通して、人々に喜びや幸せを届けられること、それが料理人の醍醐味です。
料理人として働くことは、決して楽ではありません。しかし、その分、やりがいのある仕事です。これからも、お客様に喜んでいただけるような料理を作り続けていきたいと思っています。

現在のポジション 料理長

仕事内容は調理場全体のバランスを鑑みたポジション配置から、仕込み、営業の指示、シフトの作成、メニューの考案は勿論、ホールスタッフの方々と協力しての商品提供の円滑化、雰囲気作りと多岐にわたります。

私自身の想いとしては、常に新しいアイデアを追求しつつ、日本の伝統的な食文化を大切にした料理の創造と提供。それを持ってお客様に驚きと感動を提供する事を目標としております。

具体的な店のコンセプトに則り、食材にかかるコストにも配慮しながらお客様に受け入れられる一皿を完成させます。、食材の仕入れ原価を計算し、きちんと売上が出せるように料理の販売価格を設定します。調理場内での指導、衛生管理、お客様の健康と安全を最優先に考え、衛生管理を徹底します。食材の選定から調理、提供に至るまで厳格な基準を設け、安心して食事を楽しんでいただける環境を整えます。一人ひとりの強みや個性を見極めて最適な部門に配置することは、現場のパフォーマンスと料理のクオリティーの向上に繋がり、最終的な顧客満足度に直結すると思っています。

今後のビジョン

現状に満足せず、全てのクオリティを上げて行く努力を怠らない事で、更なる顧客満足に繋げ、いぶき東京店をより多くのお客様にご満足頂けるお店にすることを第一目標に。

そしてゆくゆくは、同じようにお客様に喜んで頂ける店舗を少しでも多く造り上げる仕事に携わって行きたいと思っております。

いぶき東京店料理長
鶴岡 直樹
新宿エリアマネージャー兼本部飲料担当
石田 愛丈
銀波新宿 店長
丸山 享